ペナントレース やまだたいちの奇蹟（8）
タイガースとアストロズの首位攻防戦は３対３のまま延長戦へと突入。
タイガースの相原が投じるタイガーナックルにアストロズ打線は大苦戦。
11回の裏、打席に入る太一に三原監督が何やら秘策!?を耳打ちする。
その秘策とは、直前まで目を瞑って打つこと。
この秘策が功を奏したか、ついに太一のバットがタイガーナックルを捉える。
タイガーズ戦後、六連敗と不振にあえぐアストロズに、持病の心臓病を悪化させ引退した矢島が打撃コーチとして戻ってきた。
そして、広島戦――。
太一は相手の４番・ガーフィールドに刺激され、三打席連続三振と空回り。
そんな中、八回表のアストロズの攻撃で、負傷の八木沼に代わって三原監督が自ら打席に向かう。
カープ戦で連敗を脱出したアストロズは、再び首位戦線に浮上。
だが、投手層の薄さから投手陣が疲労困憊で壊滅状態。
そんな中、三原監督は太一を投手で起用することを画策。
そして、以前ドラフト1位で入団しながら、ひじの故障でくすぶり続ける和久井を太一の投手コーチに指名。
そこには三原監督の思惑が…。
ペナントレース中盤戦のジャイアンツ対アストロズの首位攻防第一戦。
アストロズは、泰二が九回二死までジャイアンツ打線をノーヒットノーランに抑えるが、石田のサヨナラ本塁打で逆転負けを喫してしまう。
泰二は第二戦の先発も志願。
前日の負けを取り返すため、投手生命を懸けてマウンドに上る。
だが、その右手は…。
泰二は右手の負傷をおして二試合連続でジャイアンツ戦に先発。
２点リードで九回を迎えたアストロズだったが、九回表に同点に追いつかれ試合は延長戦へ。
泰二の後をついでマウンドに上った太一は、“大爆発投法”で、ジャイアンツ打線から次々と三振を奪う。
そして、ついに“ビリビリボール”がそのベールを脱ぐ。
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